田舎の良さ。都会の良さ。

medoi2006-01-22


先週の水曜日祖父が他界したので、急遽実家へと帰りました。

当然父がお寺や葬儀屋への手配、親戚への連絡を済ませていたので、
自分が家に着いた頃には祭壇が置かれていました。
家族への挨拶もそこそこにお線香をあげる。
遺影の祖父はまだ元気だった頃の顔だった。髪も黒い。


祖父は耳が悪かった事もあり、子供の頃からまともに会話をしたことがなかった。
でも、自分がなつかなかった分、弟がなついていた気がする。
先週も弟はずっとお線香を絶やさないよう見守っていた。


台所除いてみると、近所や親戚の叔母様たちがせかせかと動き回っていました。
みんなに出す精進料理を作っているのだ。(この辺はきっと田舎ならではでは?ないでしょうか)
ちなみに精進料理は朝昼晩と3食、3日間振舞われた。
さすがにみんな肉無しのおかずに飽きてきた頃…、
母が『今日はステーキでぇ〜〜〜っす』と言い出した時は一瞬何事と思ったが、
コンニャクステーキだった。うまかった。


自分は、知らせを受けたときも、お線香をあげたときも、
正直あまり、悲しんでいなかった気がする。
でも、火葬のときに祖母が涙ながらに最後のお別れをするのを見て涙があふれる。


そして毎晩、親戚や近所の人たちとお酒を飲んで語り合った。
毎晩遺影の前で大騒ぎ、御祝儀のような騒ぎっぷりだ。
宗教や常識はよくわからないけれど、しんみりした通夜よりはいいと思う。
祖父さんの為にこんなにも人が集まってくれたのだ、
残った家族を助けてくれる人がこんなにもいるのだ。


葬儀も終わり、自分はまた東京に戻って来た。


色々思った事はあるけれど、ココでやめておきます。
答えはまだでない。
それでは。


写真は気分転換がてら足を運んだ、子供の頃の秘密基地への通り道。
実家の裏山にあるうっそうとした獣道を歩いていくと、綺麗な池に出るのだ。
そこで爺さんと沼海老(桜海老みたいなの)を良く取った。
子供の頃の自分にとってはちょっとした冒険。